賃貸運営管理
(1)、賃貸運営管理のアウトソーシング
今日、リロケーションシステムが広く普及した原因には、いくつかの理由があります。
・家の所有者が数年後には戻って、再びその家に住む
・貸し出す相手の身元がはっきりとしている
・家賃滞納の心配がいらない
・再び所有者がその家に住むため、明け渡しの交渉がスムーズするため法人に貸し出す
などの理由が上げられると考えます。これを受けて、管理運営業務のアウトソーシング専門の会社が不動産管理に事業領域を拡大したことで、両者のニーズがマッチし、成長を遂げていったからであります。
さらに、企業の事情もそれに加わりました。この不景気を受けて業績悪化の一途をたどる企業としては、これまで所有していた社宅などを処分し始めたのです。このケースは近年、増える一方です。これはかさむ経費に加えて、その運用が非常に煩雑かつ困難であるため、その業務にたえなくなってきた結果、手放すこととなったものです。
しかし、それにしても社員の人事異動の対策や福利厚生の上からも、管理形態はどうでも社宅そのものは必要なのです。
そのため、企業は社宅の運営・管理を外部のリロケーション・管理専門会社、その業務を委託することにしたのです。これが、“社有社宅・借上げ社宅のアウトソーシング、つまり業務の外部委託というものです。
このような賃貸運営・管理を一手に引き受けてくれるアウトソーシング専門会社は、企業にとっても必要であり不可欠な存在となった結果、“転勤者=貸したい人”と、“法人=借りたい法人・社宅”、そしてそれを仲介し運営・管理をする専門の会社のニーズが合い、リロケーション市場な拡大してまいりました。
(2)、賃貸物件の運営・管理
1、営繕
所有者が引っ越しをした後の補修及びハウスクリーニングの手配。
2、室内の点検
賃貸契約終了後の現状回復費用を明らかにするための室内点検の実施。
3、チェックリストの作成
上記の点検作業を行うためのチェックリストを作成する。
4、現状の写真撮影
上記のチェックリストの補完資料として現状確認のための写真を撮影する。
5、貸借人の募集
住宅情報誌、不動産業者間の情報、さらにはインターネットなどでの情報の発信、その他、貸借人募集の広告。
6、現地案内の立会
入居審査の一貫としての現地への顧客案内の実施。
7、入居審査業務
各社独自の方法を用い、入居審査を行う。
8、賃貸契約の締結
所有者に代わって契約の代行並びに重要事項の説明・定期借家の説明を実施。
9、賃料などの収納代行
契約金の受領並びに家賃の収納を代行する。そして、その保管から送金までを一貫して実施する。
10、貸借人との折衝業務
貸借人からの申請時効を、その内容に応じ処理する。
11、各種トラブルの処理
設備機器の故障、雨漏りや漏水等のトラブルに適宜対応する。
12、契約終了通知の発送
借地借家法38条による、契約終了の通知の発送を代行。
13、再契約手続きの交渉
入居者との再契約・期間延長などの交渉にあたる。
14、再契約の締結
再契約の代行。
15、明け渡しの立会
契約終了時点での入居者退去時に室内の点検を行い、チェックリストに基づき明け渡しの処理を行う。
16、現状回復工事の手配
自然損耗意外の入居者の故意・過失による毀損箇所を確認し、現状回復工事の手配をする。
17、定期巡回
年に数度、定期的に巡回し点検する。
18、年間収支報告
確定申告のため、年間収支の報告を作成し、申告期間までに郵送する。
19、滞納保証
万一貸借人からの家賃が遅延し滞納などがあった場合、貸借人が居住している期間内は、その賃料を保証する。
20、明け渡し保証
貸借人がその責任において予定期日に明け渡しが行えなかった場合、その保証をする。